大学院案内 Graduate School
令和7年度川崎市立看護大学大学院
第2回オープンキャンパス
令和7年10月25日、川崎市立看護大学大学院のオープンキャンパスが開催されました。川崎駅前にある第2キャンパスには約10名の看護師、看護学部生が訪れ、オンラインで参加された方もいらっしゃいました。
地域の健康に資する質の高い看護師の養成を目指して
オープンキャンパスは、岡田忍研究科長による大学院の全体像紹介からスタートしました。
川崎市立看護大学は、令和4年に短期大学から4年制に移行、令和7年4月に大学院を開学した新しい組織です。市内の高齢者人口が増加し、地域包括ケアシステムの機能強化が急務となる中、高い専門性を持つ看護職を養成すること、また高齢者に限らずあらゆる人々に対して質の高い支援を行う人材育成のために改組が行われました。岡田研究科長は、こうした大学院設立の背景を説明した上で、博士前期課程の多様な履修コース、出願資格、カリキュラムや取得単位などにについて詳しく紹介しました。
特定行為研修は追加費用なしに受講可能
中でも、大学院進学の理由の一つとなる「資格取得」のしくみについて、具体的な解説がありました。
前期課程の看護マネジメント学・医療経営学領域の修了者は要件を満たすことでの認定看護管理者の受験資格が得られるほか、高度実践看護コースでは、日本看護協会が認定する専門看護師の受験資格が取得可能(現在申請中)、さらに関連する領域の特定行為研修を受講することも可能です。特定行為研修の受講費用は授業料に含まれ、追加の費用がかからない点も魅力です。ただし、実習も多くスケジュールがタイトになるため、3年間かけて博士前期課程を履修する「長期履修制度」の活用が推奨されるとのこと。岡田研究科長は「特定行為は"実践的なスキル"であるため、取得後にすぐその技術を活用できる環境が整っていることが望ましい」と話しました。
柔軟な対応で働きながら学びやすい
現場で働きながら大学院に通う人にとって気になるのが、時間割や入学から修了までのスケジュールです。共通科目は、平日の5限(18時15分開始)・6限、土曜日1限(10時開始)~4限を中心に開講され、各領域の授業は、教員との話し合いによって柔軟に決められるそうです。実際に水曜と土曜に集中して授業を組み、仕事と勉学の両立を実現している学生の事例も紹介され、入学後のイメージが描きやすくなりました。
修士論文の研究計画から執筆までの流れや、実習が入る時期なども示されました。
自立して研究活動を行う博士後期過程
続いて博士後期課程についても紹介がありました。学べる領域や出願資格、3年間のスケジュールが説明され、博士後期課程では自立した研究活動が求められること、大学院生には遠隔地の方もおり、授業の多くはオンラインで行われることが案内されました。
最後に、入試科目や出願までの流れの説明があり、希望する専門領域の指導教員に、出願前に事前相談を行う必要があることも伝えられました。
じっくりと話せた個別相談
概要説明の後は、個別の進学相談に移りました。
「勤務している病院以外の視点からも学び、看護の質を高めたい」「研究と高度実践、どちらのコースを選ぶべきか迷っている」など、看護師として成長を目指す参加者は、真剣な表情で相談に臨んでいました。約30分の相談枠の中で、志望する専門領域の教員とじっくり話すことができたようです。研究や実習の内容、コース選択、仕事と子育てとの両立の工夫、受験に向けての準備など、相談内容は多岐にわたり、会場に足を運べない方に対しては事前申し込みによるオンラインでの相談を行っていました。
相談会場には、シラバスと入学試験の過去問題を閲覧できるコーナーも設置されました。参加者たちは、静かにページをめくりながら、授業内容や出題傾向を確かめ、学びに打ち込む自分の姿を思い描いているようでした。
両立への不安を払拭する院生との交流
実際に本大学院で学んでいる学生との交流の場も設けられました。参加者の多くは仕事との両立に不安を抱え、病院の勤務との調整方法などについての質問が相次ぎました。録画を含めたオンラインでの履修や、教員との相談により個別対応が可能なことを知り、安心した表情を見せる参加者も見られました。
オンラインで自宅から交流会に参加した大学院生は「独学での知識・技術の向上も可能ですが、やはり限界があります。専門の先生から学べる環境をぜひ活かしてほしいと思います」と、エールを送っていました。

