就職支援ガイダンス

2025年1月16日(木)8:50~12:20

第1部 オリエンテーション(国試・就職支援委員会) 1.国試・就職支援委員会委員長挨拶 荒木田 美香子 副学長 2.就職支援担当 (1)就職支援の目的と支援体制等 嵐 弘美 准教授
第2部 健康福祉局 川崎市各区役所紹介 永井 麻由美 地域包括ケア推進室担当課長 教育・研修体制 田持 淑子 庶務課労務・人材育成担当課長補佐 先輩保健師からのメッセージ 村上 友紀 川崎区役所地域みまもり支援センター地域支援課職員 山口 真紀 総合リハビリテーション推進センターこころの健康課主任 学生の「就職についてここが知りたい」
第3部 病院局 病院局紹介 飯塚 千代 病院局総務部庶務課看護調整担当課長 川崎病院紹介 藤原 実香 川崎病院副院長兼看護部長 井田病院紹介 篠山 薫 井田病院副院長兼看護部長 両病院の教育体制 飯塚 千代 病院局総務部庶務課看護調整担当課長 福利厚生・採用選考について 櫻井 麻美 病院局総務部庶務課看護調整担当係長 先輩看護師からのメッセージ 田部 風子 川崎病院看護師 樋口 日和 井田病院看護師 学生の「就職についてここが知りたい」

2025年1月16日(木)、来年度から就職活動をスタートする2年生を対象にした「就職支援ガイダンス」が開催されました。
このガイダンスでは学生一人ひとりの夢や希望をかなえる就職活動をどのように進めていけばいいのかを考えるきっかけとするため、川崎市の健康福祉局と病院局の方々を講師にお招きして、保健師と看護師の業務内容、就職後のキャリア支援や福利厚生などについてご説明いただきました。講師の方々は各部門の管理職の方々や市立病院の看護部長、そして学生と世代が近い先輩保健師・看護師です。

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第1部 オリエンテーション

午前8時50分、キャンパス内の講堂に、リクルートスーツを着こなした2年生が集まりました。
最初に荒木田美香子副学長が登壇し、このガイダンスが「卒業後の働き方、仕事内容、待遇などについて知り、皆さんが自分の人生を考える機会」であると述べ、ガイダンスの開会を宣言しました。

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続いて就職担当支援の職員が、3学年以上を対象とした奨学金制度「地域定着促進奨学⾦」「地域就職促進奨学⾦」などについて説明を行いました。これらは川崎市内の医療機関等への就職により貸与金額の変換や利息が免除される奨学金です。
そして「就職活動準備と支援体制」について嵐弘美准教授が解説。2年生は1~3月に自己分析を開始し、3年生の11月までに自分に合ったキャリアプランを立てます。そこからの就職先選びと情報収集、そして選考試験準備に取り組む大まかなスケジュールに触れた上で、2年生のうちから就職について考える大切さ、大学教職員が一人ひとりの学生を支援していくことについて説明を行いました。

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第2部 川崎市健康福祉局

ここからは本日のゲストである川崎市の方々をお迎えしたレクチャーがスタート。まずは保健師の仕事について健康福祉局の方々にお話しいただきました。
「川崎市の保健師」というテーマで、永井麻由美地域包括ケア推進室担当課長が200名以上いる市内の保健師の配置と仕事内容について説明。特に各区に配置された「地域みまもり支援センター」における保健師の役割と仕事内容について詳しく解説していただきました。また、キャリアアップやジョブローテーションについても触れられ、最後に能登半島地震後に川崎市の保健師が甚大な被害を被った珠洲市に派遣され、復興に貢献されたことにも触れられました。

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続いて田持淑子庶務課労務・人材育成担当課長補佐が「川崎市保健師の育成体制」と題して、市独自の人材育成体制を解説されました。
新人を先輩看護師が指導するプリセプター制度と個々の成長と目的に基づいた研修やジョブローテーション、さらに川崎市職員一人ひとりの夢を実現するシステムである「キャリアラダー」について具体例をまじえてわかりやすくご紹介いただき、新人から中堅、そして管理職にステップアップする道筋をイメージすることができました。

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最後に川崎市で3年目の若手保健師として働く2名が登壇され、会場の学生たちへのメッセージもいただきました。
4年制大学卒業後に新卒で就職された村上友紀さんは、「母子保健の業務に携わりたい」という強い思いを持って「地域みまもり支援センター」で働かれています。就職活動や就職試験を振り返りながら、現在は川崎市職員、専門職としてのスキルアップや、仕事とプライベートのワークライフバランスの良さを実感しながら働いていると述べられました。

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一方、専門学校卒業後、内科病院の看護師を3年間経験した後、川崎市の保健師になられた山口真紀さんは、現在総合リハビリテーション推進センターこころの健康課主任を務められています。依存症支援など、「こころ」のケアを中心に地域を支える仕事にやりがいをもって取り組み、地域住民や看護師や介護士などさまざまな職種と連携しながら働くやりがいと、人の「こころ」に踏み込む苦労について、率直な言葉で学生たちに語りかけていらっしゃいました。

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お二人への質疑応答の時間には「保健師になる前に看護師を経験するメリットは?」「働きながらどのように保健師の資格取得の勉強に取り組んだか?」「能登半島地震被災地支援の体験について」などの質問が学生から出され、お二人とも真摯に受け答えされていました。

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第3部 病院局

休憩を挟んだ後の第3部では、川崎市の病院局の管理職の方々、そして市立病院の看護部部長をお迎えし、お話しをうかがいました。
まずは飯塚千代総務部庶務課看護調整担当課長が「病院局」の組織編成と市立病院との関係について説明。「生命を守り生き生きと暮らすことができるまちづくり」という市の基本政策に基づいて地域医療を担う各病院の現状と位置づけ、さらに地域に密着した公立病院としての将来像についてお話しされました。

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続いて、川崎病院の藤原美香副院長兼看護部長が登壇。昭和初期に伝染病患者の病院としてスタートしたことから、近年の認知症医療疾患センター開設、令和8年開設予定の新しい救急救命センターまで、常に時代に応じた地域医療ニーズに対応してきた病院の歴史を紹介。また「病気ではなく病人を看る」看護師の仕事の心得や、熱い心とスペシャリストとしての誇りを持つ看護師が、日々生き生きと働いている職場環境などについてお話しされました。

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次に井田病院の篠山薫副院長兼看護部長が病院紹介をされました。
篠山看護部長は「なぜ看護師という仕事を選んだのかをあらためて自分に問うてみてください」と学生たちに語りかけられました。その上で井田病院の看護体制、さらに病院の看護師として働く魅力や「スペシャリスト」「スーパージェネラリスト」などさまざまな選択肢があることを紹介されました。

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お二人の看護部長の貴重なメッセージとお話しをうかがった後は、両病院における教育体制、新人教育から管理職までの研修やローテーション、また、スペシャリスト、スーパージェネラリストの認定制度、2つの病院での合同研修など、教育支援体制の詳細を飯塚課長が解説。また、待遇や労働環境、出産・育児などを含む福利厚生制度についても、櫻井麻美総務部庶務課看護調整担当係長から紹介されました。

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そして最後はこちらも2023年に旧川崎市立看護短期大学を卒業し、現在川崎市の看護師として働く2名が学生たちにメッセージを送りました。
川崎病院で手術室看護師として働く田部風子さんは、手術室内の緊張感や医師への器械出しのタイミングの難しさなどをリアルにお話されました。また、プリセプターからのていねいな指導によって技術を磨き、独り立ちする喜びなども語っていただきました。
井田病院の樋口日和さんは、整形外科、内科、皮膚科、婦人科、眼科などさまざまな診療科を経験されてきました。就職活動中に「この病院の雰囲気と地域に根ざした理念に共感」して就職を希望されたそうです。就職後は教育支援制度を活用しながらスキルアップを図り、先輩看護師に相談しながら、メンタル面を含めた看護師としての成長を図ってきたとお話しされました。

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最後は会場の学生からの質疑応答の時間。「希望する診療科に配属してもらうにはどうすれば?」「認定看護師資格を取得するために必要なことは?」「就職先の病院を選ぶ際のポイント、注意点は?」など、すでに来年以降を見据えた質問が続々と出されました。
2人の先輩たちの回答に深く頷く学生たちにとって、貴重な学びの機会となりました。

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【参加した学生の声】

  • 本格的に就職のことを考えていかなければならないなと知らされました。自分の足で多くの病院の説明会に行こうと思います。様々な病院の特性を知り、自分の性格と照らし合わせて自分に合っている就職先を探そうと思いました。
  • 就職についてこれまでほとんど考えたことがありませんでしたが、今回のガイダンスを通して少しずつ自分の就職先について考えていきたいと思いました。具体的には、自分も川崎病院か井田病院に就職したいと考えていたので、両病院について新人教育や制度等について詳しく知ることが出来て良かったです。
  • 看護師の方だけでも様々な勤務年数や科の方から話を聞けて、就職した先のことが詳細に考えられるようになりました。2年目の方の話は自分の近い将来の話だと思い、より現実的に捉えられました。加えて保健師の方からも話を聞くことができて、看護職の幅広さを感じました。少しずつ就職、進学に関して考えていけないなと気の引き締まる時間でした。
  • 保健師について興味があるので、実際に3名の保健師さんのお話を聞くことができて、実際の仕事についても理解が深まりました。新卒がいいのか、看護師として臨床での経験があった方がいいかなど、気になるけどなかなか聞けないことも知ることができて良かったです。
  • 手術室看護師になりたいと思っていましたが、あまり情報がなかったから先輩の話を聞けてよかったです。今まで先生たちの経歴で科がころころ変わってるのはなんでかなと思っていましたが、新卒は3年でローテーションがあるとか、異動したかったらそれを希望できるんだと学びました。就職ですごく知りたかったことばかりで学びになりました。
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