2025
OPEN CAMPUS
REPORT
2025.08.03
夏休みの週末を利用し開催された、川崎市立看護大学のオープンキャンパス。
川崎市内や横浜市など近隣からはもちろん、県外からも多くの方にお越しいただきました。
当日の様子をレポートします。
大学概要説明
まずは約300名を収容できる「講堂」に皆さまをお迎えし、坂元昇学長が挨拶の言葉を述べました。学長は、本学の成り立ちや、財政的に安定した川崎市の運営による充実した環境、今年度スタートした大学院の概要に触れ、看護専門学校・短期大学時代を通じて4,000名を超える卒業生が、地域の病院や行政機関など、さまざまな場で幅広く活躍していることを紹介しました。
次に、荒木田美香子副学長が登壇。幅広い活躍場所のある看護職の魅力、そして地域に資する看護職を育成する本学の特徴やカリキュラム、市内各機関の協力を得て行われる学外実習について解説し、入試や各種奨学金についても具体的に案内しました。短い時間でしたが、川崎市立看護大学の特徴や魅力を知っていただけるプログラムとなりました。
ミニ講義
羽田明浩教授が「医療経営学」のミニ講義を行いました。医療経営の解説に加え、「ミッションとビジョンのお話・学生たちが看護師を目指す理由とその未来像とは」をテーマに、在学生が考えた、ミッション(なぜ看護師になりたいか)とビジョン(どんな看護師になりたいか)も紹介、進路選択の参考となる内容に、皆さん熱心に耳を傾けていました。
この他にも木全准教授によるミニ講義(「最期まで自分らしく暮らすために」)を開講しました。
看護領域別体験
実習室や演習室を活用し、さまざまな分野の授業を体験いただきました。各室の入退場は自由。参加者の皆さまには、学内を散策しつつ興味のあるコーナーをまわって、実際の学びの雰囲気を感じていただきました。
基礎看護学
基礎看護学のコーナーでは、感染予防の基本となる衛生学的に正しい手洗いを学んでいただきました。手につけた蛍光ローションを手洗いできれいに落とせたかどうか、ブラックライトを当てて確認してみる体験です。参加された方からは、「こんなに丁寧に手洗いしたのは初めて」「きれいに洗ったつもりでも洗えていなくて驚きました。今後気をつけたい」などの感想が上がりました。
成人看護学
成人看護学のコーナーは、2つの企画を用意しました。1つは血糖測定器を使ってコーヒーの糖度を測る体験。血糖値についてのミニ授業も行いました。もう1つは、実際に演習でも用いる人形を使っての心電図体験です。モニターに映し出される波形や数値の見方、その情報をもとにした看護内容について学びました。また、聴診器を使い心臓についての学習にも挑戦していただきました。
参加者からは、担当教員への質問も次々に出され、活気のあるコーナーとなりました。
母性看護学
母性看護学では、近年重視されている「プレコンセプションケア」をテーマとしたミニ講義と人形を使った体験コーナーを用意しました。体験コーナーでは、赤ちゃんの抱っこや聴診、妊婦のお腹のシミュレーターの触診などを体験していただきました。
体験を終えた参加者は「先生から丁寧に教えていただき、めったにできない体験ができて楽しかった」といった感想が聞かれました。
在学生による座談会
教えて!先輩
さまざまな学年の在学生が、寄せられた質問に答える座談会です。大学を選んだ理由や入試や受験勉強の方法、入学後の学習内容、通学方法やサークル活動などの学生生活、話題は多岐にわたり、真剣にメモを取る参加者の方も見られました。
勉強方法では使った参考書や小論文と面接の対策にも触れ「ぜひ真似したい」という声も。「この大学に入りたい気持ちが強くなった」「地域医療に興味があるので、その説明が聞けてよかった」など、内容に満足する感想をいただきました。
在学生による個別相談会
在学中の学生に、大学生活や入試対策などを直接相談できるコーナーです。入試に向けた準備、大学生活、入学してよかった点など、幅広い質問が寄せられました。相談者からは「実際にここで学んでいる人の意見を聞いて、とても参考になりました」との評価をいただきました。
教職員による個別相談会
教職員に個別に相談できる部屋も設け、入試内容や大学での学習内容、奨学金など、入学前の準備から卒業後の進路まで、多様な質問にお答えしました。「入試について不安がありましたが、詳しく説明してもらえて安心できました」と、高校2年生の参加者は笑顔で話してくれました。
保健師課程の紹介
本学では、保健師課程を学ぶことで、看護師に加え保健師の国家試験受験資格も得られます。この保健師課程での授業の様子を画像とともに紹介し、コミュニティの健康を支える保健師の仕事内容の解説をしました。
近隣自治体の健康課題をまとめたポスター展示や、住民への健康指導を体験できるコーナーとして、「1日に必要な350gの野菜を自分で選んで量り、適切な分量か確認する体験」も用意。楽しみながら保健師の仕事に触れていただきました。
学内見学ツアー
学内見学ツアーも盛況でした。さまざまな教室、体育館、学生生活を充実させるラウンジや健康相談室などを、在学生が先導して案内し、日頃の利用状況なども説明しました。
参加した高校1年生の保護者の方は「娘が看護に興味を持っているので家族で参加しましたが、ふだん見られない学内の様子を詳しく見学できて、進路を考える上でも役立ちそうです」と話してくださいました。
図書館見学
オープンキャンパス開催中は、図書館を自由に見学できるようにしました。館内ではICT教材の体験講座も開き、大型モニターを使って、本学でふだん学生が使用している看護技術動画や電子書籍をご案内し、デジタルによる新しい学びを体験していただきました。
参加者のアンケート
- 大学概要説明や在学生のお話などをお聞きして、大学の魅力や雰囲気を感じることができました。先生方や在学生がとても優しかったです
- 大学の先生方はもちろん、大学生の方の対応も素晴らしくて、川崎市立看護大学の魅力を肌に感じることができて大変良かったです
- 保健師を目指す上で必要なことやどのような姿勢で取り組んでいけば良いのかを具体的に理解することができた。
- 学校長の挨拶や先生方が熱心に指導されていることがわかりました。保護者としても良い学校というイメージです。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

