公開講座 Public Lecture Series

本学は、地域包括ケアシステムの一部を担うという観点から、地域の人々の健康の保持増進に役立つ場と知識を提供しています。
また、地域の人々との交流を通して、ニーズを知り、大学における知見を地域に還元することを目的とし、公開講座を実施しています。

『地域で考える認知症の今』2022年11月26日

講 師 川崎市立川崎病院認知症疾患医療センター室長 北薗久雄 先生
川崎市立看護大学教授 渕田 英津子 先生

4年制大学が開学して初めての公開講座。
地域からの意見をもとに、「認知症」をテーマに開催し、当日は65名の方に参加いただきました。

第1部の講演では、川崎市立川崎病院認知症疾患医療センター室長の北薗久雄先生から、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、血管性認知症などの認知症になる要因、認知症の診断基準、認知症の治療などについてお話をしていただきました。また、認知症の発症を予防する方法、治療可能な認知症、軽度認知障害について医学的視点から説明をしていただきました。さらに、川崎市立川崎病院に開設された「老化に伴うもの忘れ」と「認知症」の早期発見と治療を目指した認知症疾患医療センターを紹介していただきました。

第2部の講演では、川崎市立看護大学地域連携推進センター/老年看護学教授の渕田英津子先生から、認知症の認知機能障害(中核症状)と行動・心理症状、これらの認知症の症状が日常生活に及ぼす影響を説明していただきました。また、認知症の症状への具体的なケアの方法,認知症の人と家族が利用/相談できる窓口、認知症の危険因子、認知症を予防する生活について根拠を示しながらお話いただきました。

【参加者の声】

参加者のアンケートでは、「講義内容は期待していた内容と合っていたか」の質問に対して9割の方が「合っていた」「やや合っていた」と回答がありました。

<自由記述(一部抜粋)>

  • 認知症の拠点病院が増えたと初めて知った。ヘルパーをしているが、症状についての専門的な話や薬の事がとても分かりやすく理解できた。
  • 自分の経験から得たその人への応対の仕方と、認知症や高齢化の正しい知識と理解を深めることが、利用者への穏やかな生活を叶える要因となるのだと改めて考えさせられた。
  • 介護してる人向けに今回のケアを深く掘り下げた講座の開催を望みます。
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