第2回 人生会議をしてみよう!
聴いて、語って、つながろう
今回のテーマは「⾷べ物から⼈⽣を語り合おう」です。
⾷べるという⾏為は時代が変わっても、変わらずに⾏われる⾏為です。⼀⽅で⾷べ物の内容や状況は時代によって⼤きく異なります。交流会に参加した地域住⺠、関係機関職員、本学学⽣、教職員が⾃⾝の体験を元に⾷べ物について語り合うことで⾃⾝と他者の価値観・⼈⽣観を知ることができると考え、設定されたテーマです。
自己紹介
当日は、地元の小倉地区の町内会や商店街、関係機関の職員の皆さまにご参加を頂きました。
学生と地域の方々や関連機関の職員が5グループに別れて着席。お互いの自己紹介から始まりました。
自己紹介もユニークで、30秒で所属、名前、一番好きな飲み物と理由を各参加者が紹介しました。
好きな飲み物の紹介は、各参加者の個性が表れていて、笑顔もこぼれて一気に世代を越えて親しみが生まれました。





グループ討議
今回のグループ討議では、「食べ物」をテーマとし、①「12歳の頃に食べていたものは?」②「現在、好きな食べ物は?」③「最後に食べたいものは?」の3つの内容についてグループ討議を行いました。人生を時系列で追いながら「食べる」ことを通して、生きることを考えました。














まとめ
いよいよグループ内でのまとめです。メンバー同士、年齢を越えて相談しながらグループの考えを形にしていきます。どんな作品を作るか、コンセプトの相談から、レイアウト、発表の準備まで一丸となって作品作りに取り組む姿は、地域と看護大学の交流の大切さを実感させてくれました。



発表会
【1グループ】
年齢によって好きな食べ物が変化していくことを表現しました。
12歳の頃は「ケーキ」などのおやつの方が嬉しく、それが現在(社会人)になると、自分のお金で食べられる贅沢品の「お寿司」が1位になります。
最後に食べたい物は「お肉」と何とも逞しく、生きること、食べることへのエネルギーを感じる結果でした。



【2グループ】
バラエティに富んだ食材をバランスよく食べていくのが一番良いということを表現しました。
ダイエットや美容での無理な食事制限や、病気で思うように食べられないなどの経験から、我慢することなく適度に好きなものを食べたいという意見が多かったです。
また、「お水」がおいしい、大切という意見も多かったです。



【3グループ】
頭の中に12歳から最後の晩餐まで、食べ物への想いが頭の中には沢山詰まっていることを表現しました。
食べ物が昔のことを思い出すキッカケとなったり、未来への希望になったりすること、また誰と食べたかで記憶が鮮明に残ったりします。
そんな想いが頭の中にはたくさん詰まっていると思っています。



【4グループ】
家族や身近な人と食べる食事が一番おいしいということを表現しました。
お母さんの作ってくれた食事はどんなものでも美味しいという意見が圧倒的。
給食の思い出が忘れられないという意見も。
日本人として最後はお米が食べたいと、お寿司を囲んでメンバーが家族のようなイラストも描いていただきました。



【5グループ】
3世代に渡る食の歴史をイラストで表現しました。
地域の方々は食料が不足していた時代背景を語ってくださり。「おにぎりやお味噌汁がとても貴重品でおいしかった」という話を聞きグループの学生からは、「現在の私たちが、とても恵まれていることを実感する良い機会でした。」との感想もありました。
最後に食べたいものは、喉に通りやすい「ガリガリ君」というユニークな意見も出ました。



参加されたご感想

学生さんと交流しながらのイベントには初めて参加しました。私は「小倉南町内会」のメンバーなのですが、川崎市立看護大学がこうした地域交流を積極的に進めていることを、とても頼もしく感じています。若い方々の意見を聞きながら、地域の方々の意見も聞けたのは、私の中では多くの「気づき」があり、貴重な体験でした。普段見知った方でもテーマを決めて話すことはないので、これは学校ならではのユニークな取り組みだと思います。こうしたイベントで交わされた意見が、少しでも将来の看護を担う学生さんたちのお役に立つのであれば嬉しいです。また機会がありましたら是非参加してみたいと思っています。貴重な時間をありがとうございました。
地域貢献委員会レポート
地域の方々の多様なエピソードを聞けて
将来の自分の糧にしたいと思いました。

今回は「食べ物から人生を語り合おう」をテーマにした交流会でした。「食」というのは、毎日、毎日、一日3回摂るもので、生きていく上で必要なことですが、普段はあまり意識したことがありませんでした。そんな普段意識してこなかったことを、改めてテーマとしたことで、参加していただいた皆様の「食」に対する多様な意見や考え方を聞き、「食」というものを意識する良いきっかけになったと思います。皆様の「食」に関するエピソードは、とても参考になりました。時代によっての「食」に対する考え方を知れば知るほど、「食」って深いなと感じながらお話を聞かせていただきました。将来、看護職に就いた時にも、患者さんの思いを汲み取りながら食事のアドバイス等ができるようになりたいと改めて思いました。
Mさん 地域貢献委員会委員長

私は、地域交流会に初めて参加しました。入学前のオリエンテーションでお話しさせていただいた先輩から地域貢献委員会の活動を紹介されて興味がわいたので、参加するようになりました。私は将来、助産師を目指しているのですが、故郷の地域で活躍できるような助産師になりたいので、本学の地域交流活動を体験することは、きっと将来役に立つと思っています。今回の交流会に参加してみて、皆さんがかなり深く意見を交わしていることに驚きました。「食」に関するエピソードトークは、自分の知らない話も聞けて、勉強になりました。今後も地域貢献委員会の活動を通して、地域の方々との交流できることを楽しみにしています。
Mさん 地域貢献委員1年代表