ここが変わる!川崎看護KEYWORD03

実習

病院だけでなく地域のさまざまな施設で、多彩な実習を経験できます。仲間と励まし合いながら、実りある実習にしましょう。実習先では教員も見守っています。

私が解説します!

山崎 由美子 教授

PROFILE 看護師、助産師、博士(医学)。専門領域は母性看護学・助産学。看護学生の時、胎児の生きる力に魂が揺さぶられるくらい感動したことから、助産師を志願。助産師として働いた経験が、看護観、教育観の礎となっている。「人は時や場所、状況によって変化することも大切ですが、変わらない何かを見つけ、持ち続けることも重要なのではないでしょうか。あなたらしさを大切に、あなたにしかできない看護について、考えてみませんか。」

  • POINT.1

    地域で暮らす
    生活者を知る

    病院だけでなく、養護学校や助産所、授産施設などでも実習を行います。障害や病気をもつ方の地域での暮らしぶりを知ることができます。

  • POINT.2

    実習する力が
    徐々に身につくように

    実習は誰もが緊張するもの。徐々に増やして無理なく慣れていけるようにしています。低学年での地域の方とふれあう科目も実習の準備になります。

  • POINT.3

    卒業後も財産となる

    グループの絆

    実習でチームを組んだ仲間は特別な仲間です。励まし合い助け合いながら、看護技術だけでなく生涯の財産となる絆も育んでください。

POINT.1

地域で暮らす生活者を知る

地域で活躍できる看護師を育てる本学ですから、実習先も病院だけではない、さまざまな経験のできる施設と提携しています。たとえば、小児看護学の領域ならば、病院の小児科での実習に加えて養護学校での実習も行い、母性看護学なら病院の産科と助産所、精神看護学では病院の精神科の他に地域の精神科デイケアや授産施設の実習と、病院と地域の施設を組み合わせた実習を設定しています。川崎市と協力することで、これだけ多様な施設での実習を実現できました。重い症状や障害を持つ患者さんの多くが、地域の施設やリソースを活用して生活する姿を、見て、ふれあって学んでください。入院だけではない生活の選択肢を多く知ってほしいと思います。

POINT.2

実習の力が徐々に身につくように

本学では、1年次に1単位、2年次に2単位、3年次に14単位、4年次に6単位と段階的に実習の単位数を増やしていきます。無理せず徐々に実習のやり方を学んでいき、実習の効果をより高めてほしいという思いからです。病院や地域の現場を経験する実習では、看護の知識とともに、さまざまな立場の人と話す力や一般常識などが必要となります。地域の実態を調査するサービスラーニングの授業、模擬患者さんとのやりとりなど、1年次から、初めて接する大人と話す機会や、マナーや常識を身につける経験をたくさん持てるようにカリキュラムを工夫しています。学生の皆さんは、知らず知らずのうちに力を蓄えた上で実習に参加できるでしょう。楽しみにしていてください。

POINT.3

卒業後も財産となるグループの絆

医療現場に出て多くの患者さんにふれる実習は、誰もが緊張するものです。だからこそ、実習でチームを組んだ仲間は特別な仲間となります。失敗してしまったとき、レポートが大変なとき、チームの仲間で励まし合い、教え合えることは、一人ひとりの勇気になります。また、問題を自分ひとりで抱え込まないで、仲間に頼って皆で解決する術を学べるのも、実習チームのよい点です。実習には教員もついていきますから、いつでも相談できますし、本学の前進の短大出身の看護師が実習先に多数勤務していて、後輩には何かと目をかけてくれます。安心して参加して力をつけてください。仲間と励まし合い助け合った絆は、卒業後にも大切な財産となりますよ。

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